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ナツキさんの青色申告チャレンジ第6回【ぎりぎりの電子申告は危険!?しっかりと準備して挑もう!】

ナツキさんの青色申告チャレンジ第6回【ぎりぎりの電子申告は危険!?しっかりと準備して挑もう!】

前回は中間報告と際して前年度比較を行いましたが、今回は確定申告における電子申告についての説明と、ナツキさんの実体験を踏まえて注意点を説明いたします。

電子申告について

現在は「国税電子申告・納税システム」通称e-Taxを用いることで、インターネットを介して確定申告を行うことができます。このe-Taxを使った確定申告を、ここでは電子申告と呼びます。

引用:「e-Tax 国税電子申告・納税システム」

e-Taxは個人事業主やフリーランスだけでなく、確定申告が必要な会社員や法人でも利用可能です。もちろんスマホ会計FinFinもe-Taxに対応していますので、電子申告が可能です。

【電子申告のメリット】
・65万円の青色申告特別控除を適用できる
・いつでもどこでも確定申告できる
・2月15日以前から確定申告が可能
・期限内の3月15日まで特別な手続きなく再申告が可能(最後に申告したデータに更新されます)
・控除証明書などの添付書類が省略できる

このように電子申告には様々なメリットがあります。確定申告時期には税務署は非常に混雑しますので、利便性から考えればぜひとも電子申告を行いたいところです。また電子申告のデータの一部は次年度も流用することができますので、二回目以降の電子申告は効率化することができます。

電子申告の準備に必要なもの

このように様々なメリットがある電子申告ですが、ある程度の事前準備が必要です。確定申告ギリギリになると間に合わない可能性がありますので、今からしっかりと準備しておきましょう。

まず初めに、電子申告の環境を整えましょう。電子証明書とその証明書を読み取る端末の二つが必要です。

電子証明書は、一般的にはマイナンバーカードが使われます。マイナンバーカードを取得するには申請から約1か月、申請の状況によってはもっと時間がかかる場合があります。電子申告を行う予定でまだマイナンバーカードを持っていない方は、今のうちに手続きしておきましょう。

次に、その証明書を読み取る端末です。スマートフォンには電子証明書の読み取り機能が搭載されていますので、スマートフォンを使う方法が一般的です。ただし、一部に対応していない機種もありますので、スマートフォンを使う予定の方は念のため事前確認しておきましょう。

参考:地方公共団体情報システム機構「公的個人認証サービス ポータルサイト」

スマートフォンではなくPCで電子申告を行う場合は、専用のICカードリーダライタを用意する必要があります。対応のICカードリーダライタについては家電量販店などで購入することができます。

暗証番号間違いに注意!?

ナツキさんは過去3年にわたって3回の電子申告を行っていますが、思いもよらない苦労をして大変だったと振り返っています。

初回の電子申告の時、ナツキさんは宮崎先生が開いている確定申告セミナーに参加して、スマホを使って電子申告を試みました。しかし、マイナンバーカードの暗証番号を3回連続で間違えてしまったため、ロックがかかってしまって大変だったそうです。

「マイナンバーカードの暗証番号は大文字なんですけど、私は小文字で入力してしまっていたんです。パスワードの言葉は合っているはずなのに、どうして?と何度も入力してしまい、気づいた時にはロックがかかっていて大慌てでした(笑)。まさかロック解除があんなに大変だなんて……」

ナツキさんは笑い交じりに当時を語ってくれました。なお、認証番号を3回連続で間違えてロックがかかった場合、住民票がある市区町村の窓口にてロック解除の手続きをする必要があります。この手続きは対面のみで、オンラインで行うことはできません。

このようにロックがかかると解除に手間がかかりますので、パスワードは事前によく確認し、間違ったものを入力しないように気を付けましょう。

なお、ナツキさんは、二回目の電子申告はスムーズに行えたそうです。前年に入力していたデータを使えたために、驚くほど素早く終わったそうです。このように電子申告は二回目以降に効率化を図ることができるのも、大きなメリットの一つです。

しかし、ナツキさんは3回目の電子申告でまたトラブルに見舞われます。その時も、宮崎先生の指導の下で行ったのですが、おかしなエラーが出て申告ができませんでした。もしかしてネット回線が混んでいるのだろうか?と、色々と試してみてもエラーが解消できず、とうとう最後まで電子申告ができなかったそうです。

「あの時は本当に焦りました。どうしてできないんだろう?と、わけがわからなくて。自宅に戻ってからも何度もチャレンジして、端末の動きを見てよく考えたんです。最終的に、マイナンバーカードを読み取る時、スマートフォンからすぐ外していたのが原因だとわかりました。あの時は本当に脱力しましたね(笑)」

こうして振り返ってみると笑い話ですが、実際に申告を行っている時に、繰り返しエラーが出ていたら大変です。実は、税理士は税理士用の特別なカードを使って電子申告を行っているので、税理士はマイナンバーカードの扱いに慣れていない、ということもあるそうです。

さらに、iPhoneはスマホの先端、Androidはスマホの中央に読み取り部分があることが多く(注・機種によっても異なります)、それぞれ場所が違うことで実際の手続きで混乱してしまうこともあるそうです。

余裕を持った準備&電子申告を

ここまでナツキさんが実際に経験したトラブルをご紹介しましたが、電子申告をぎりぎりに行おうとして間に合わないケースもあります、と宮崎先生もおっしゃっていました。加えて、今年はインボイス制度への対応で、会計業務がより複雑化する可能性もあります。

備えあれば憂いなし、ということわざもありますから、今からマイナンバーカードとICカードリーダライタを用意しておき、電子申告の手続きを確認しておきましょう。

また電子申告は、一般的な確定申告期間である2月16日~3月15日よりも早く、1月から受け付けています(受付開始日は年度によって異なります)。この機会に早め早めの申告にチャレンジしてみると、余裕をもって終わらせられるでしょう。

参考:「e-Tax 国税電子申告・納税システム」

佐藤ナツキ「キュン♪から始まるお部屋ストーリー」

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