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確定申告セミナーから広がる世界!FinFinに宮﨑税理士が描く今後の展望とは

確定申告セミナーから広がる世界!FinFinに宮﨑税理士が描く今後の展望とは

2023年2月9日(木)、宮﨑雅大税理士事務所の宮﨑雅大先生をお招きし、オンラインセミナー「確定申告直前!税理士が教える確定申告のキホンの「キ」~フリーランスのための大相談会~」を開催いたしました。

宮﨑先生は個人事業主やスモールビジネス向けの相談・セミナーに多くの実績を持ち、会計バンクのスマホアプリFinFin開発におけるアドバイザーとしても、当初からプロジェクトに参加しています。今回は、セミナーに加えて、宮﨑先生がFinFinに関わった経緯や、今後の展望についてもお話いただきました。

「スマホだけで確定申告」という斬新さ税理士の宮﨑雅大と申します。私はFinFinの開発当初から、アドバイザーとしてこのプロジェクトに携わっています。初めて会計バンクさんからFinFinのお話を聞いた時、「スマホだけで確定申告できる」という発想と、「会計を学べるアプリ」というコンセプトに惹かれました。

会計を知らない方が確定申告について、税理士に相談するのはハードルが高いでしょう。FinFinがそのようなフリーランスと税理士をつなぐパイプ役になってくれたら、という期待もあって、アドバイザーをお引き受けすることに決めました。

当初の私の仕事は、実際の確定申告でミスが起こりがちなポイントをピックアップして、開発側に伝えることでした。たとえば、『租税公課の仕訳に「市民税」がある』などですね。アプリが形になってきた段階では、テストプレイにも携わりました。

FinFinがリリースされた時は感慨深く、何もないところから「何か」を生み出すのはすごいことだ、と感じました。また、FinFinには、私が以前から持ち続けていた構想を実現する土壌になるポテンシャルがあるのではないか、とも期待しています。

わたし自身もそのような傾向がありますが、本業以外にも活躍のフィールドを広げたい、そんな希望を持っている税理士の方も、今は多いのではないでしょうか。そのような方の中には、オフ会で相談を受けたり、セミナーで登壇したりと、自分をアピールする場が欲しいという希望を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

FinFinのユーザーはフリーランスや個人事業主の方が中心ですから、自分がそういったユーザー向けのコミュニティを形成して、税理士が気軽にフリーランスや個人事業主と繋がれる場所を確立していきたい、そして新しい税理士さんをこの活動に呼び込んでいきたいんです。それも、FinFinを通じてチャレンジしたい領域の一つですね。

セミナーに込めた想い今回開催したセミナー「確定申告直前!税理士が教える確定申告のキホンの「キ」~フリーランスのための大相談会~」では、確定申告の負担を減らすための重要なポイントをお伝えすると同時に、「工夫と努力は最低限必要」というメッセージを繰り返しお伝えしています。

初めて確定申告をする方の中には、会計ソフト等を使えば申告はすぐに終わる、と思っている方が少なからずいるんですね。もちろん自動仕訳やデータ取り込み等の便利な機能はありますが、そのための準備やチェックは結局自分でやるしかありません。

ですから、会計ソフトの使用を前提とした場合でも準備や確認は必要です。では、何が必要なのかということを、具体的に解説しています。また、これをきっかけに会計を学びたいと一人でも多くの方に思っていただきたい、そんな思いも込めつつセミナーを担当しています。

セミナー概要

今回のセミナーでは、「確定申告をするために慌てずに今から準備できること」と題して、次の三つのポイントをご説明しています。

Ⅰ 開業時の税務所へ届出(電子申告のすゝめ)
Ⅱ 確定申告の負担を少しでも減らすために
Ⅲ 2023年3月15日の準備ができていない…

確定申告は、なぜするか?確定申告は納税する所得税の金額を確定させるためのものです。しかし、個人事業主の方にとっては資金力の指標にもなります。「これだけの額を稼いでいるので、お金を借りても返済ができます」と証明するための資料でもあります。

たとえば、実際の預金残高と会計データの預金残高が合っていないなど、不明な点が多い申告書は不審を抱かれて、融資を受ける上で不利になる可能性があります。ですから、できるだけ適切な申告書を、時間の余裕を持って作成することは、事業の上でも大切なのです。

確定申告の「確認」作業確定申告の準備は12月末までに済ませておきたいところです。確定申告のためのデータ登録の前に「準備」が必要で、「登録」の後にも確認作業が必要ですから、スケジュールにはゆとりを持ちましょう。

確定申告に必要なのは会計データだけではありません。控除証明書や、会社にお勤めの場合は源泉徴収票も必要です。もしも紛失してしまった場合は再発行依頼が必要ですので、早めに確認しましょう。

Ⅰ 開業時の税務所へ届出(電子申告のすゝめ)青色申告を行うためには、青色申告承認申請書が必要です。これは開業時と同時に提出するのが理想です。

青色申告は控除額が多いというメリットの他にも、赤字の繰越が3年可能です。開業初年度は、売上は発生していないけど必要経費が多かったり設備投資を行ったため、赤字になるケースがあります。ですから、初年度から青色申告を行っておいた方が良いと思います。

また、紙の申告ではなく電子申告をオススメします。データ提出の方が税務署のチェックが早く、納税書も不要でスムーズに納税ができます。ただし、電子申告にはマイナンバーカードなどの事前準備が必要ですから、それは先に用意しておきたいところです。

また別の注意点として、開業前の支払いも開業のための準備に該当すれば、「開業費」として費用に計上することができます。開業から三か月程度が目安と言われていますので、こちらも覚えておきましょう。

Ⅱ 確定申告の負担を少しでも減らすために確定申告の負担を減らすために、やっておきたいことをご紹介します。今年は間に合わなくても、来年の申告に向けて準備しておきましょう。

確定申告の負担を減らすためにできること

・プライベートと別に仕事用の通帳とクレジットカードを用意する
・銀行通帳をデータ化する
・クラウド会計(FinFinも含む)との連携のためにネットバンキングを使う
・レシートは「銀行で支払った分」「クレジットカードで支払った分」で分けて管理
・2023年1月分の入力を開始する

青色・白色問わず個人事業主は、申告に備えて会計ソフトを導入した方が良いでしょう。副業など雑所得だけの方はエクセルでも問題ありません。

FinFinも含めて会計ソフトは自動化の機能を備えてはいますが、ソフトが申告を全て終えてくれるわけではありません。しっかりと確認や登録を行って臨みましょう。

Ⅲ 2023年3月15日の準備ができていない方まだ申告の準備が済んでいないという方は、まず以下を実践していきましょう。

通帳などを準備していない方
→【現金収入・現金支出】で、どんどん登録する

会計データの登録を全て自動化するのは難しく、ある程度は手入力で入力するしかありません。ネットバンキングなどは、セキュリティのためにクラウド会計に連携できる期間が3ヵ月だけの場合もありますから、過去データを取り込んでいないと、手入力が必要になるケースもあります。

源泉徴収票や国民年金・生命保険などの控除証明書
→なくさないように保存(同時に写メを撮る)

生命保険などの証明書、ふるさと納税の領収書、医療費の領収書の他、給料や源泉徴収された報酬をもらっている方は源泉徴収票や請求書の集計も必要です。

お給料等から天引きされている源泉所得税
→申告書第一表の「源泉徴収税額」の記載確認

お給料や源泉徴収された報酬から引かれた源泉徴収額は、いわば税金の前払い分です。そのため、確定申告書の「源泉徴収額」にこれまで支払った源泉徴収額を記入しないと、税金を多く払いすぎてしまうことになります。ここは見落としがちなポイントなので、気を付けていきましょう。

確定申告書の最終確認ポイント

・レシートなどの登録もれがないか
・経費にならないものを経費として計上していないか
・通帳やクレジットカードのデータと、レシートの登録などが重複していないか
・会計データ上の通帳残高と実際の通帳残高が合っているか
・控除証明書の数字に間違いがないか

また確定申告関連の書類は、最低でも五年の保存(民法では十年)が必要です。確定申告が終わった後も、無くさないようにしまっておきましょう。

セミナーを終えて

確定申告セミナーは、確定申告への関心が高まる1~3月に集中しがちです。しかし、事前準備は早ければ早いほど効果が出ますから、本当は確定申告が終わった直後から始めるのがもっとも効果的なのです。

そこで次回は「確定申告キックオフ(仮)」と題したセミナーを4月上旬に開催する予定です。「鉄は熱いうちに打て」ということわざもありますし、来年の確定申告はゆとりをもって行えるよう、徹底した事前準備を行うことを目的としたセミナーです。

たとえばネットバンキングの使用による効率化や、自動仕訳のチェック方法など、具体的な実践内容になっています。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、実践すれば来年の確定申告がグッと楽になります。来年こそ申告の負担を減らしたい!という方はぜひご受講ください。

繰り返しとなりますが、会計バンクではセミナー、イベント、コミュニティ企画などを今後も立ち上げていく予定です。自分も関わってみたい、そんな税理士の方がいらっしゃったら、ぜひ私までご連絡をください(笑)。お待ちしています!

【スマホで簡単】FinFinを使って確定申告をしよう

確定申告は、会計アプリ「FinFin」を使えばスマホで簡単におこなうことができます。

スマホで撮影するだけでレシートや領収書が簡単に取り込め、仕訳も該当する項目を選ぶだけで完了します。税務署へ行かなくても、自宅にいながらスマホだけで確定申告ができます。確定申告をしたいと考えている個人事業主の方は「FinFin」を試してみてください。

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