ファクタリング審査がなかなか通らない!その原因と解決策について解説!

ファクタリング審査がなかなか通らない!その原因と解決策について解説!

ファクタリングは「売掛債権」(手続き上は「請求書」)を業者に買い取ってもらうことで事業資金を得る方法です。「報酬が入ることはわかっているけれど、いち早く手元の現金を増やしたい」と考える事業者が利用するサービスであり、借金に頼ることなく、健全なキャッシュフローを守りながら事業を進めるためにも有効なものと言えます。

しかし、ファクタリングサービスを利用するにはファクタリング会社の審査を通過しなければなりません。もちろん、場合によっては審査に落ちてしまうこともあります。この審査を通るには、どうすればいいのでしょうか?詳しく解説します。

1. ファクタリングとは?

ファクタリングとは、報酬を得る権利、つまり売掛債権を売却し、請求書にある本来の支払日よりも前に請求分のお金を得る、という資金調達の方法です。手数料はかかりますが、「いち早く現金を確保できる」「原則、売掛先が倒産しても返済しなくてよい(※)」「借金に該当しない」などのメリットがあり、個人事業主も十分活用の価値があるものと言えます。ただし、ファクタリング会社の審査を得る必要があるため、注意が必要です。

※償還請求権なしの契約の場合。償還請求権ありの契約の場合には返済義務を負うことになります。償還請求権なしの契約が一般的ではありますが、事前にしっかりと確認しておきましょう。

なお、ファクタリングには取引先が関わる「3社間のファクタリング」と、取引先は関わらず、利用者とファクタリング会社だけで完結する「2社間のファクタリング」があります。それぞれのメリット・デメリットについては下記の記事を参考にしてください。

『フリーランスでも「ファクタリング」を利用できるの?』

2. ファクタリングではなにをもとに審査される?

では、その審査ではどのような点を確認されるのでしょうか。

①取引先の問題
ファクタリング会社も後々お金を回収しなければなりませんので、その資金源となる取引先(請求書における請求先)がどのような企業であるかは、慎重に審査するものです。経営状態が悪い、ペーパーカンパニーなどで経営実態がない、といった場合はお金が回収できなくなるリスクが高くなると見込まれ、審査で落とされてしまいます。また、法人でなく個人事業主である場合には、審査が通りにくいケースが多いです。

②利用者自身の問題
法人よりは個人事業主のほうが審査に通りにくいとはいえ、ファクタリングを申し込む「利用者の信頼」については、取引先ほど大きな要因ではないと言われています。利用者がローンなどを組んでいて借金がある状態であっても、ファクタリングが利用できる可能性は高いでしょう。あくまでもお金の回収先は取引先であるためです。とはいえ、あくまでも常識的なやりとりをするよう心掛けるようにしましょう。

③取引先と利用者の取引の問題
取引の回数が少なかったり、取引先とのお付き合いが浅かったりする場合も、ファクタリングするだけの実績がないとみなされ、審査に落ちてしまうことがあります。

3. ファクタリング審査を通過するためのコツ

ファクタリング審査を通過しやすくするには、次のようなことを意識しましょう。

①審査を通りやすい取引先を選んで申し込む
ここまでのご説明で、「自分自身よりは取引先が審査に影響する」ということがご理解いただけたかと思います。複数の取引先があるのなら、大きな取引先、経営が安定している取引先、お付き合いが長い取引先などを選び、その請求書でのファクタリング申し込みを試みましょう。

②支払い期限が近い請求書で申し込む
支払期限までの期間が短いと、ファクタリング会社も早めにお金を回収できる見込みが立ちます。できるだけファクタリング会社を待たせないような請求書を選ぶのもひとつの方法です。

③あまり大きな金額の請求書にしない
「少しの金額では審査に落ちるのでは」と思われるかもしれませんが、ファクタリング会社が設定する最低金額を越える金額でありさえすれば、問題ありません。逆に、大きすぎる金額はファクタリング会社のリスクが高まるため、避けられる可能性があります。

④審査が通りやすいファクタリング会社を選ぶ
たくさんのファクタリング会社がありますが、それぞれ特徴があります。審査の通りやすさを謳っている、申し込みが簡単である、個人事業主にも対応している、といったファクタリング会社を選びましょう。口コミなども調べてみてください。

ファクタリングサービスを取り扱う会社は、ひとつではありません。ひとつのファクタリング会社の審査が通らなくとも、別のファクタリング会社の審査は通る場合もあります。申し込み先候補を複数挙げてチャレンジするようにしましょう。


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「請求書を作成するのにFinFinを使っている」という方は、「FinFinファクタリング」が利用しやすくおすすめです。請求書の一覧に「FinFinファクタリングの申し込みができる請求書が○件あります」と、非常にわかりやすく表示されます。FinFinは個人事業者・フリーランスの会計を熟知している点でも信頼できるでしょう。

なお、FinFinファクタリングは取引先が関わらないタイプのファクタリングであるため(2社間のファクタリング」と呼ばれます)、「ファクタリングを利用したことが取引先に伝わるのは避けたい」、という方も安心して利用できます。利用方法や手数料などをよく確認の上、ご活用ください。


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記事監修者紹介 恒川洋子先生 恒川洋子税理士事務所 税理士
恒川洋子先生 恒川洋子税理士事務所

1979年愛知県岡崎市生まれ。約10年の税理士事務所での経験を経て、2023年4月埼玉県越谷市にて独立。医業・飲食業・輸出入・小売業・卸売業・IT関連・不動産・イベント制作・各種サービス業、医療法人・一般社団法人・NPO法人等、多様な業種・形態の決算・申告を経験。「経営者が本業に集中できる環境を提供する」「お客様の事業が発展することで間接的に社会貢献する」ことを理念に掲げ活動中。