フリーランス・個人事業主のための
Finタメ・マガジン

2023.07.17 セミナーレポート

双方向のコミュニケーション★会計バンク「会計について考える会」＠TOMORE zero

2023年7月3日（月）、会計バンク株式会社は、野村不動産株式会社（以下、野村不動産）が日本橋人形町（東京都）で運営するコミュニティ運営付きコワーキングスペース「TOMORE zero（トモア・ゼロ）」でTOMORE zeroの月額メンバーシップ会員であるフリーランス・個人事業主の方を対象に「会計について考える会」を開催いたしました。

今回のイベントは、セミナーのように講師のお話を参加者が聞くのではなく、双方向のコミュニケーションの中で「会計」について考える、という新しいスタイルになりました。以下は、そのイベントレポートです！

フラットなつながりを育む「TOMORE zero」
双方向のコミュニケーション
次回開催は9月頃を予定！
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フラットなつながりを育む「TOMORE zero」

「TOMORE zero」は、野村不動産が運営するコワーキングスペースですが、仕事仲間の関係を越え、人と人との緩やかなつながりを育むライフスタイル・コミュニティを目標としています。

お話を伺った本プロジェクトリーダーの黒田翔太氏によると、「TOMORE zero」はただ効率的に仕事を行うためだけの空間ではなくて、利害関係のない人間的で持続的なつながりを重視しているようです。そのため、施設内をあえて開放的なオープンスペースとし、靴を脱いでくつろげるようにするなど、利用者同士の自然なコミュニケーションを生むための工夫を行っています。また平日日中に常駐するコミュニティオーガナイザーやイベント開催を通じ、利用者同士の新たな交流や学びのきっかけづくりも行っています。今では仲が深まった利用者同士で自然とコラボレーション活動が生まれるまでにコミュニティが成熟してきているそうです。

「VUCA時代において、新たな可能性に一人で挑戦するのは簡単なことではありません。だからこそ、お互いに信頼し、助け合って、学び合い、高め合える。そんなフラットなつながりが生まれる場にこそ価値があると考えています。」
野村不動産株式会社住宅事業本部賃貸住宅事業部事業二課長の黒田翔太氏

双方向のコミュニケーション

コミュニケーションを大切にする「TOMORE zero」での開催のため、「会計を考える会」は講師が一方的に話をするセミナー形式ではなく、双方向型のコミュニケーションにて話し合うことで会計に興味を持っていただく、という形のイベントとなりました。FinFinアプリのご紹介を交えながら会計についてのコツや悩むポイントを紹介し、参加者からも活発に質問が飛び交いました。

たとえば、「レッドオーシャンである会計システムの中で、どのような戦略を立ててスマホ会計FinFinを開発されたのですか」という鋭い質問が出てきました。

会計バンク側としては、仕事でPCを使わない業種のフリーランスの方、または外出が多い方に向けて、スマホだけで会計を完結させたいというニーズがあるのではないかと考えている、また最低限の機能に絞ってコストを抑えることで、シンプルな会計ソフトを必要としている小規模事業者へ訴求したい、とお答えしました。

このコンセプトについて参加者の方も興味を示し、使いやすい会計ソフトはどのようなものだろう、という議論が実体験を交えて様々に飛び交いました。

他にも、仕訳という考え方はフリーランスの会計に必要なのかどうか、会計作業を貯めずに定期的に行うためには、どのようなことに気を付ければよいか、BS（貸借対照表）ではなくてPL（損益計算書）を中心にした会計の方がフリーランスにとってはなじみやすいのではないか。日々の会計業務で感じている疑問を元にした、こういった話題について話し合いました。

また弊社の五十嵐が、現在Finタメで連載中の青色申告チャレンジに言及し、事業計画書を作ることが個人事業主に役立つ（第三回にて掲載予定！）と話しました。

これについて参加者の方から「決算書を元にした次年度計画を会計システム内で確認出来たら便利なのでは」という提案が出ました。確かに会計ソフト内で、同月の去年の売上や経費が確認できれば便利です。この機能についても、ざっくりした予測で良いという考え方なら使いやすそう、などの意見が出ていました。

こうして時間いっぱいまで話し合ったのち、「会計について考える会」は終わりを迎えました。フリーランスの方々のリアルな意見に触れることができ、会計バンクとしても非常に有意義な時間を過ごすことができました。