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フリーランス・個人事業主のための
Finタメ・マガジン

2024.09.16 確定申告

どうすれば年明けの確定申告が簡単になる?個人事業主の疑問に答えます
第1回:秋冬から準備しておくと違う!まず「片付いていない領収書」をなくす

どうすれば年明けの確定申告が簡単になる?個人事業主の疑問に答えます <br>第1回:秋冬から準備しておくと違う!まず「片付いていない領収書」をなくす

確定申告についてお調べのみなさま、こんにちは。毎年確定申告がぎりぎりになってしまい、今年こそ余裕をもって完了させたい……と考えていませんか?

そんなみなさまに向け、本日より「どうすれば年明けの確定申告が簡単になる?個人事業主の疑問に答えます」というテーマで3回にわたる連載を開始します。個人事業主の疑問にお答えしつつ、年明けの確定申告に向けて秋冬から始めるならコレ、というポイントを詰め込みました。焦りの気持ちがちょっとでもある方は、ぜひ参考にしてください。個人事業主の会計に詳しいFinFinだからこそご案内できる内容です!

第1回目である今回は、領収書と事業用口座についての疑問です。手元に溜まっていく一方の領収書は、確定申告に向けてどのようにしておくと確定申告で「ラク」になるのでしょうか。また、手続きなどで少し時間がかかる可能性がある事業用口座についても触れておきたいと思います。

疑問① 領収書の片付け方について

Q. 財布の中に溜まっていくばらばらの領収書はどうしておけば一番ラク?
A. ばらばらになっている「紙の領収書」を月ごとに分けておくとラク!

具体的には、次のステップで進めてみましょう!
ステップ1 大きめの封筒を12枚準備する(クリアファイルなどでもOK)
ステップ2 1月から12月までがわかるように書く(シールや付箋を使うなどしてご自由に!)
ステップ3 領収書・レシートを発行された月ごとに分け、用意した封筒に入れる

いわば「物理」の作業ですが、これを済ませておくと非常に気が軽くなります。「ぐちゃ」っとしているものが目に見えてなくなるからかもしれませんね。実際、これは入力の準備がずいぶん進んだことにもなりますよ。少しでもほっとしたいという方は、ぜひに……!

『アナウンサー・岸田さんの青色申告チャレンジ第2回』より。月ごとに分けただけですっきり!
https://www.finfin.jp/information/challenge/2_1.html

疑問② 個人事業主の「事業用口座」について

Q.「事業用の口座」はあったほうがいいと聞いているけれど、なくてもいい?
A. なくてもOK、でもあったほうがラク。事業用口座をつくって今後の会計をラクにしよう

「事業用の口座」とは、事業で得るお金や事業で使うお金に限定してお金の出し入れをする口座のことです。「事業用の口座にしよう!」とご自身が決めるだけですので、どんな口座でも問題ありません。いままで個人で使っていたものを事業用に切り替えたり、新しく開設したりしてもよいでしょう。途中で手違いがあって個人のお金が入ってしまっても会計処理は可能です。

さて、その事業用の口座ですが、「あったほうがいい」と言えるものの、厳密に言えば「なくてもなんとかなる」ものです。いま事業用口座がない方も焦る必要はありません。ただし、ない場合には「事業用のお金か、個人のお金か」をいちいち区別して会計処理をすることになります。口座を別にすると事業用のお金が明確になり、区別したり調べたりする手間がなくなるのです。もちろん、「間違えて個人の支出を事業経費として計上してしまった」ということもなくなります。これを間違えてしまうと「脱税」なので、特に気を付けたいところです。

また、同じく「事業用のクレジットカード」を持ち、引き落とし口座を事業用の口座にすると、よりお金の出入りがわかりやすくなります。クレジットカードの引き落とし先の設定までできれば、「経費を使いすぎたかもしれない」ということもとてもわかりやすくなりますね。「使いすぎている、気をつけよう」という気持ちに繋がれば、それは事業者としてもレベルアップしたことになるのでは。

【事業用口座をつくるメリット】

・事業による収入と支出が明確になる
・確定申告で事業のお金か個人のお金か区別する手間がなくなる/計上ミスが減る
・普段から事業のお金の出入りが確認しやすくなり、今後のお金の使い方を改善できる

〇事業用口座の通帳に記帳されることの例

・取引先からの報酬の振り込み
・仕入先への振り込み
・事業用クレジットカードの引き落とし
・現金(事業用資金・生活費)の引き出し など

〇個人用口座の通帳に記帳されることの例

・現金の預け入れ(事業用口座から引き出した現金)
・自宅の家賃の引き落とし/振り込み
・自宅の光熱費の引き落とし
・社会保険料の引き落とし
・個人で入っている保険の引き落とし
・個人用クレジットカードの引き落とし など

今年は残すところ3ヶ月。

秋から動き出せば、かなり余裕を持って確定申告に取り組むことができます。まずは領収書を月ごとに分けることから初めてみましょう。封筒を12枚用意するほうが先でもいいかもしれません。1ヵ月分だけでもやってみると、次々にやってみたくなるかも、ですよ……!

【スマホで簡単】FinFinを使って確定申告をしよう

確定申告は、会計アプリ「FinFin」を使えばスマホで簡単におこなうことができます。

スマホで撮影するだけでレシートや領収書が簡単に取り込め、仕訳も該当する項目を選ぶだけで完了します。税務署へ行かなくても、自宅にいながらスマホだけで確定申告ができます。今年の確定申告は「FinFin」を使ってスマホでチャレンジしてみてください。