やっと秋の香りが漂いはじめましたようです。なんだかほっとした、という方も多いのでは。さて、「どうすれば年明けの確定申告が簡単になる?個人事業主の疑問に答えます」連載第2回の今回は、会計アプリ(PCの方は会計ソフト)と請求書データをどう保存しておけばいいかについての疑問にお答えします。「前回の確定申告で触ったまま」「会計アプリは一応インストールしてあるけれど、なにもしていない」という方、これを機会にちょっぴり前に進みましょう。ちょっぴりでも、すごく「ラク」になりますから!
今回の記事から読んだ、という方は、ぜひ第1回を遡って読んでみてくださいね。
前回の記事はこちら!
『第1回:秋冬から準備しておくと違う!まず「片付いていない領収書」を片付ける』
Q.そろそろ会計アプリに触っておきたい!腰が重い人にもできる簡単なことは?
A.月ごとに分けた領収書の入力を初めておくとラク!「1ヵ月分だけ」でもOK!
前回、ただただ溜まっていくばらばらの領収書をどうすればいいか、ということについてご説明しました。今回は、封筒に入った今年の1月の領収書だけでもいいので、会計アプリに入力してみましょう。
FinFinの場合、レシートをアプリで読み込み、自動的に設定された勘定科目に間違いがないかを確認し、問題がなければ保存。あるいは適切なものに変更してから保存するだけでOKです。腰が重い方も、このシンプルな流れを思い出して最初の1つを入力してみてください。
『アナウンサー・岸田さんの青色申告チャレンジ第2回【経費と領収証の管理、アプリ読み込みまで】』より
これを通常の仕訳で見てみると……
このようになります。
そして、思い出してほしいのが「事業主借」という勘定科目。「事業に関係するものを、プライベートのお金で買った/支払った」という場合に必ず使います。「プライベートで使っているクレジットカードで事業関連の支払いをした」などでも、事業主借となります。
1ヵ月分入力するだけじゃ、年間の12分の1しか終わらないのでは……と思うかもしれません。実際そうなのですが、「勘を取り戻す」ためにはこれで十分なのです。なにもせず確定申告に突入するのに比べて非常に進めやすくなるので、ぜひ。
個人事業主は「事業主借」を使うことがとても多いので、これだけでも頭に入れ、慣れておくようにしましょう。勢いがついて「もう1ヵ月分くらいやっておこうかな!」という気持ちになるかも……?
Q.PCの中にあるデータの請求書って結局どうしておけばいい?
A.電子帳簿保存法に対応するためにも、請求先ごとにフォルダ分けし、ファイル名もルールを統一しておくとラク!
会計アプリに入力するものとして、とても大切なのが請求書の金額。報酬や売上が振り込みの場合、通帳を見ればどの取引先が振り込みを行ってくれたかは判断できますが、果たしてその金額が正しいのかどうかは、やはり請求書と擦り合わせての確認が必要となります。
そんなときに「あの請求書、どこに保存したんだっけ?」となるのは時間のロス。できれば保存するフォルダはきちんと決めて、その年ごとにまとめるようにしておきましょう。請求書ファイル名のルールも、取引先や日付がわかるよう、自分で決めるようにしてください。検索しやすいファイル名で保管することについては、電子帳簿保存法においても重要なこととされています。
【ファイル名の例】
・請求書_〇〇〇〇株式会社_2024.10
・2024.10_〇〇〇〇株式会社様_〇〇案件請求書
・2024年10月 〇〇〇〇株式会社請求書 〇〇案件 no1
このようなタイトルのルールを決めてフォルダにまとめておけば、フォルダの中を見ただけでその年にどんな業務が発生していたのかもわかりやすくなりますね。請求漏れなども減らすことができるでしょう。また、請求書のバックアップもわすれずに行ってください。
請求書を作成し、そのまま保存してくれるアプリやソフトで作成すると、一層管理が簡単になります。FinFinも電子帳簿保存法に対応しているので、既にご利用の方はご安心を。アプリを使うと管理もラクになるので、とてもおすすめです。これを機にアプリを使ってみようかな……?と考えた方は、ぜひ!
確定申告は、会計アプリ「FinFin」を使えばスマホで簡単におこなうことができます。
スマホで撮影するだけでレシートや領収書が簡単に取り込め、仕訳も該当する項目を選ぶだけで完了します。税務署へ行かなくても、自宅にいながらスマホだけで確定申告ができます。今年の確定申告は「FinFin」を使ってスマホでチャレンジしてみてください。